白ロムとは、
「電話番号やメールアドレスが記録されていない(回線契約されていない)携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末」
のことをいいます。
第3世代携帯電話(3G)よりも前の世代の携帯電話では本体内部のROM(ロム)に電話番号などの回線契約情報が記録される形になっていました。そのROMに何も書き込まれていない状態を示す言葉として白ロムが使われるようになりそれが由来となっています。
第3世代携帯電話(3G)以降、電話番号などの回線契約情報は
「SIMカード」
という小さいICカードに記録する形になっているので、このSIMカードを抜けば白ロムの状態になります。
現在の携帯通信キャリア(通信会社)の通信方式は
「3G/LTE」
が主流です(2015年5月時点)。3Gの通信回線と、LTEという第3.9世代通信を組み合わせたモバイル端末が普及しています。LTEは商業的に「4G LTE」と呼ばれることもあります。
この 3G/LTE対応モバイル端末も、SIMカード(標準SIM、マイクロSIM、ナノSIM)が使用されています。
基本的に同じ携帯通信キャリアで同じ通信方式のモバイル端末であれば、このSIMカードを差し替えるだけで自分のモバイル端末として使えるようになります。例えば、友人などから譲り受けたNTTドコモのスマホに、ご自分が契約されているNTTドコモのSIMカードを差し替えれば、すぐに自分のスマホとして利用できます。
SIMフリーのモバイル端末の場合、携帯通信キャリアに依存せず通信方式が対応していれば、SIMカード交換で使用できます。
以前、流通している白ロムは、中古品や新品未使用品でした。
スマートフォンが普及していくなか、アップルコンピュータなど端末メーカの直営店が、SIMフリー版で新品のスマートフォンやタブレットを販売するようになってきました。これも回線契約がされてないので白ロムとも呼べます。しかし、歴史的な流れから、白ロム=中古モバイル端末のイメージが強いと思われます。
当サイトでも、白ロムとして紹介しているモバイル端末は、中古品や新品未使用品になります。
白ロム(中古携帯)は、一般的には前の所有者が機種変更や解約のため売却した中古モバイル端末です。なかには、ポイント還元分で機種変更されたモバイル端末を未使用のまま売却、もしくは、法人が所有していた未使用端末を中古携帯販売店が買い取っている新品未使用品もあります。
白ロム(中古携帯)は、SIMカードを差し替えるだけで済むので機種変更用として、また新規契約用やセカンド用の安いモバイル端末として販売されています。
モバイル端末の高機能化に伴い本体価格が上がってきたこと、またSIMロック解除の義務化(2015年5月)により、ますます白ロム(中古携帯)に注目があつまってきています。
白ロム(中古携帯)のメリットは、新品未使用も含め中古扱いなので本体が格安ということです。
新規契約あるいは機種変更したいが安い携帯電話が欲しいという方、セカンド携帯が欲しいがショップポイントを使用せずに安い携帯電話が欲しい方におすすめです。
また、通常、携帯キャリアショップでモバイル端末を購入する際にモバイル端末を割引するプランがありますが、携帯キャリアを途中で解約すると違約金が発生してしまうケースもあります。携帯キャリアの契約期間制限に縛られることを気にされる方は、中古携帯電話も視野にご検討されてはいかがでしょうか。
割賦販売で購入されたモバイル端末が支払い完了の前に中古品として出回ってる場合があります。このようなモバイル端末は、代金不払いにより携帯キャリアから強制的に遠隔で利用制限(あるいは利用停止)措置がとられることがあります。
中古品を買ったときは正常だったのに、しばらくしてから利用制限措置で急に使えなくなってるという状態になります。
(ソフトバンクの携帯電話では、利用制限措置された端末は電波感度を示すアンテナのマークが赤く表示されることから「赤ロム」とも呼ばれます。)
このほか、中古市場に出回った盗難端末も携帯キャリアショップや元所有者から遠隔ロックされる場合もあります。
このような粗悪中古品にあわないようにするためには、各都道府県の公安委員会から認可(古物商許可)を受けている専門業者・販売店から購入するのが安心です。認可を受けている販売サイトには、『○○○公安委員会認可 第xxxxxxxxxxxx号』などの記載があります。
また、初期不良にはきちんと対応してくれる販売店を選びましょう。せっかく安く購入したのに最初から使えないのでは意味がありません。
あと、中古品なので販売店での在庫状態は異なります。販売店によっては希望のモバイル端末の在庫がない場合もあります。また商品の状態や価格も違ってきますので、いくつかの中古販売店にあたって探してみるのがよいでしょう。